☆倭姫の宝珠の願い☆

☆☆☆倭姫の願い☆☆☆

☆大宇宙の真理-合理性を知らしめる倭姫☆

Princess Japan Yamatohime showing the truth and the rationality of the Philosophy in the Mankind World

☆ 宝珠

如意宝珠-Cintamani
(にょいほうじゅ チンターマニ 梵: चिन्तामणि [cintaamaNi])とは、仏教において様々な霊験を表すとされる宝の珠のこと。サンスクリット語でチンターとは「思考」、マニは「珠」を指す言葉で、「意のままに様々な願いをかなえる宝」という意味である。如意宝、如意珠、または単に宝珠(ほうじゅ、ほうしゅ)とも呼ばれる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%82%E6%84%8F%E5%AE%9D%E7%8F%A0

http://en.wikipedia.org/wiki/Cintamani

☆ NOTE:下記掲載の如意宝珠観音の人形の作品の画像の出典元 ☆:
http://www.pict-jp.net/odakobo/index.html
http://www.pict-jp.net/odakobo/kannon.html

倭姫

2013年1月27日日曜日

鳳兮,鳳兮!

 


 
 
 
 
楚狂接輿歌

『論語・微子』


鳳兮,鳳兮!
何德之衰。
往者不可諫,
來者猶可追。
已而!已而!
今之從政者殆而。




楚狂 接輿歌

鳳や,  鳳や,
何ぞ  德の衰へたる。
往く者は  諫(いさ)むべからず,
來る者は  猶(な)ほ 追ふべし。
已(や)みなん!  已(や)みなん!
今の 政に 從ふ者は  殆(あやふ)し。
 






◎ 私感訳註:

※楚狂接輿歌:楚狂:楚の国の狂人。接輿:〔せふよ;jie1yu2〕この歌の中心人物の名前になる。孔子の乗った輿(こし、かご、車、乗り物)に近づいた人、の意。 ・歌:『論語・卷九・微子第十八』に「楚狂接輿歌而過孔子曰:」とあって、やがてこの歌の「『鳳兮,鳳兮!何德之衰也。往者不可諫(也),來者猶可追(也)。已而,已而!今之從政者殆而。』」へと続く。その後は「孔子下,欲與之(楚狂を指す)言,趨而辟之(孔子を指す),不得與之(楚狂を指す)言。」となっている。孔子がこの歌は『莊子・人間世』「孔子適楚,楚狂接輿遊其門曰:「鳳兮!鳳兮!何如德之衰也!來世不可待,往世不可追也。天下有道,聖人成焉;天下無道,聖人生焉。方今之時,僅免刑焉。福輕乎羽,莫之知載;禍重乎地,莫之知避。已乎已乎,臨人以德!殆乎殆乎,畫地而趨!迷陽迷陽,無傷吾行!吾行郤曲,無傷吾足!」となっている。


※鳳兮,鳳兮:鳳凰よ、鳳凰よ。孔子よ、孔子よ。 ・鳳:高い徳の備わった想像上の霊鳥。麒麟同様、徳の高い天子が出た場合に現れる想像上の霊鳥。ここでは、徳をいう孔子を指す。鳳凰。 ・兮:韻文としてのリズムをとっていて、実質上の押韻の補助をしている。後出の「而」に同じ。

※何德之衰:なんと、徳の衰えた時代となったことか。 ・何:なんと。 ・德:徳。道をふまえた立派な行い。 ・衰:衰える。この時代の社会の様相を言う。

※往者不可諫:過去は諫め正すことができないが。 ・往者:過去。過ぎ去ったこと。 ・不可:…できない。 ・諫:いさめる。ここでは、いさめ正す。

※來者猶可追:将来。これから先のことは、まだ猶も追いかけて、変更できる。 ・來者:将来。これから来るところ。 ・猶:なおも。 ・可追:追いかけることができる。

※已而!已而:よした、よした。やめた、やめた。おしまいだ、おしまいだ。楚狂接輿が孔子に話しかけている語なので、語りかけの言葉、或いは呟きのことば。
『歸去來兮辭』の「已矣乎」
に意味は同じ。ただしそちらは後者の意になる。 ・已:やむ。 ・而:韻文としてのリズムをとり、実質上の押韻の補助をしている。前出の「兮」に同じ。

※今之從政者殆而:今の時代の政治に携わっている者は、滅亡が近い。 ・今之從政者:今の時代の政治に携わっている者。 ・殆:あやうい。不安。危険。滅亡が近い。あやぶむ。


◎ 構成について

韻式は「aabb」。韻脚は「衰追」〔-ゐ韻 -wi韻〕、「已殆」〔-い韻 -i韻〕。平水韻の韻部でいえば、上平四支(衰追)。上声十賄(殆)。上声四紙(已)。次の平仄はこの作品のもの。

●○,●○。
○●○○。(韻)
●●●●●,
○●○●○。(韻)
●○,(韻) ●○,(韻)
○○○●●●○。(韻)


青字と赤字が押韻している。紫字や黒字は虚字脚といえる。

,鳳
何德之
往者不可諫,
來者猶可
今之從政者

http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/pb03.htm


======================================================

http://blog.mage8.com/rongo-18-05

孔子の論語 微子第十八の五 楚の狂接輿、歌いて孔子を過ぐ

孔子の論語の翻訳476回目、微子第十八の五でござる。

漢文

楚狂接輿歌而過孔子、曰、鳳兮鳳兮、何徳之衰也、徃者不可諌也、來者猶可追也、已而已而、今之從政者殆而、孔子下欲與之言、趨而辟之、不得與之言。

書き下し文

楚の狂接輿(きょうせつよ)、歌いて孔子を過ぐ、曰わく、鳳(おおとり)よ鳳よ、何ぞ徳の衰えたる。往(ゆ)く者は諌(いさ)むべからず、来たる者は猶(な)お追うべし。已(や)みなん已みなん。今の政(まつりごと)に従う者は殆(あや)うし。孔子下(お)りてこれと言(い)わんと欲す。趨(はし)りてこれを辟(さ)く。これを言うことを得ず。

英訳文
Jie Yu, the lunatic of Chu, sang a song passing Confucius, “Phoenix, phoenix, you waste your virtue. It is useless to advise on the past. But I can advise on the future. Stop it. Stop it. A person who engages in politics is danger now.” Confucius got off the carriage and wanted to talk with him. But Confucius could not talk, because Jie Yu ran away.

現代語訳
楚の狂人・接輿(せつよ)という者が、孔子の側を歌いながら通り過ぎた。
「鳳(おおとり:鳳凰)よ、鳳よ、なんと徳を衰えさせたものだ。過ぎた事を言っても仕方ないが、これからの事はまだ間に合う。止めなさい、止めなさい。今の世に政治に関わるのは危険だ。」
孔子は馬車から降りて接輿と語り合いたいと思われたが、接輿は走って逃げてしまったので話ができなかった。

Translated by へいはちろう
接輿(せつよ:楚の狂人・隠者。姓は陸、名は通。楚昭王の時に政治が乱れたので、接輿は髪を剃って狂人のふりをして世を避けた。)
日本語で読むと解らないのでござるが、接輿の歌った詩は韻を踏んでいて、内容もさる事ながら接輿がただの狂人ではない事を表しているのでござる。
孔子はこの歌を聞いて接輿が只者ではないと思って語り合おうとしたが、逃げられてしまったという事でござる。

微子第十八の英訳をまとめて読みたい御仁は本サイトの論語 微子第十八を英訳を見て下され。


 
 
 


0 件のコメント:

コメントを投稿